はじめまして、インサイトテクノロジー DBアプライアンス開発本部の東です。
弊社のHCI(ハイパーコンバージドインフラ)サーバであるInsight Qube(IQ)をベースに、データベースサーバや仮想と物理のハイブリッド構成システムの導入や検証を担当しております。
2021年11月17日(水)~11月19日(金)に弊社主催のビッグイベント db tech showcase を開催します。今まさにその準備でバタバタしておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。オンラインイベントになりますので、今からでも是非お気軽にご登録・ご参加お願いします。
前置きが長くなっておりますが、このブログでは何をやっていくのかと言うと、IQを使ってOracle Linux KVMの検証している内容を連載していきたいと思ってます。「IQって何?」という場合はこちらの記事EPYCはじめました。 を見ていただけると嬉しいです。
本日の内容
第1回という事でOracle Linux KVMに取り掛かる前に、IntelとAMDのCPUのベンチマーク比較をします。
「なぜそこから始めるの??」と言われそうですが、それは仮想マシンを動かした時に、仮想環境(ハイパーバイザ)のオーバーヘッドが、CPUの性能に影響があるのか?ないのか?が気になるからです。
次回以降でOracle Linux KVMの環境が準備出来たら、今回の数値と比較したいと思います。
ベンチマーク比較環境
まず社内検証マシンのCPUのスペックは以下になります。
モデル | クロック | コア数 | ソケット数 | |
Intel | Xeon Gold 5222 | 3.8 GHz | 4 core | 2 socket |
AMD | EPYC 7F32 | 3.7 GHz | 8 core | 1 socket |
- クロックが数値上(Intel:3.8GとAMD:3.7G)ほぼ一緒
- トータルコア数は8coreで一緒(Intelは4coreが2socketなので計8core)
と比較するにはまずまずかなと。この2種類のCPUを使って、同じOS(Oracle Linux 7)同じベンチマークソフト(sysbench 1.0.17-2)で負荷をかけてみます。
ベンチマーク結果
sysbenchでは、処理にかかった時間を測定するというテストが行われます。数値が高いほうが、処理能力が高いという結果になります。
グラフのブルーがIntelでオレンジがAMDです。sysbenchで実行するスレッド数を増やすことで負荷を上げています。CPUのコア数に合わせて8スレッドまで実施しました。
グラフ下の表の通り、どのスレッド数(負荷)でもAMD EPYCの方が約1.45倍パフォーマンスが高い結果となりました。
表面的なスペックの数字はIntelの方がクロック数が高いので逆の結果も想像してましたが、やはり実機での測定は大事ですね。
まとめ
- 今回取得した方法ではAMD EPYCの方がパフォーマンスが良い結果となりました(価格差とかも考えたらAMD EPYCはとても魅力的です)
- 今回の結果をみて、ますます仮想マシン上で実行したベンチの結果が楽しみになりました
という事で、次回からはOracle Linux KVMの検証をします。次回もどうぞお楽しみに!