ふたたび平松です。
ふわっとした話じゃなく、インサイトらしい技術的に深い話聞きたいよ。
ごもっともです。私もそう思います。
ただ、前回お伝えし忘れたことがあるので、もう一度。
もう一度だけ、私の話を聞いて(読んで)ください。5分だけでもいいので…。
(3分ちょいちょいで読めると思います。)
はい。ではまず、前回のおさらいです。
- 我々インサイトテクノロジーでは、Insight Qube(IQ)というDB特化型のサーバアプライアンスやってます。
- CPUはXeon一択じゃつまんない。EPYCもいいんじゃない?と思ってます。
- EPYCを使うことで、オンプレサーバの台数を減らして、システムをコンパクトにしませんか?
と、HWにフォーカスしたお話を書きました。
IQってHCIなの?
まぁそうです。ハイパーコンバージドであり、物理コンバージド?でもあるインフラストラクチャ。物理OS用サーバと仮想用サーバの同居というか、混在も可能なシステムです。
EPYC使ってコア集約したサーバに、DB載せようって言ってる?
DBライセンスのこと忘れてない?
仮想にDB載せるのって、ライセンス的にリスキーなの知ってるよね?
はい。DBライセンスのことは、もちろん気にしてます。
Oracle Databaseのプロセッサライセンスは、コアに対する考え方が、かなりシビアです。
仮想(HCI)環境の場合、そのシステムに参加している全サーバの全CPU物理コアが、ライセンスの対象となります。また、VMwareはVMware、Hyper-VはHyper-Vといったハイパーバイザ種別毎や、システム毎の区切りではなく、皆さまの社内システムにある、いわゆる仮想すべてがDBライセンスの対象になります。
上図の場合、仮想環境にある物理144コア、全てがライセンス対象になります。
マジか…。ゾッとしますね。
なぜか。
上図のハイパーバイザたちは、ソフトパーティショニングだから。
どのサーバのどのコアでDBが動くか固定できない。というか、どのサーバのどのコアでもDBが動けてしまう。だから、仮想に関わる全物理コアがライセンスの対象になりますよ。と、なります。(2ヘェ)
それ知ってて、仮想(HCI)でDBとか言って、なんなの?仮想でもOracle使いたいのに、ライセンスで困ってるんだよ?
そうですよね。お困りごとはソコですよね。Oracle使いたいのに…ですよね。
では、我らがIQの場合は、どうなるのか?こうなります。
…なんで、DBが使うコアだけが対象になったの?
なんかズルした?
いいえ、ズルしてないし、ライセンス違反もしてません。
先ほど、「ソフトパーティショニング」だから、全物理コアがライセンス対象。と、お伝えしました。それに対し、我らがIQはハイパーバイザにOracle Linux KVMを採用することで対応します。
Oracle Linux KVMは、「ハードパーティショニング」が使える。
この場合、どのサーバのどのコアでDBを動かす。ということを固定できます。
ハードパーティショニングでDBをガッチリ固定して、封じ込める。
動けないようにするから、DBが使わないコアはライセンス対象になりません。
ご参考:https://faq.oracle.co.jp/app/answers/detail2/a_id/2668/related/1
余談ですが、私、DB直撃世代でして。
ハードパーティショニングって、某大魔王を電子ジャーに封印する大技、○封波みたいだなー。
と、思ってます。…超絶どうでもいい話でした。すみません。
てことは、ハードパーティショニング対応のハイパーバイザつかえば、誰でもできるんだよね?
はい。そのとおりです。私たちだけが特別なオンリーワンというわけじゃあないです。
ただ、DBエンジニア集団である我々のノウハウをつかっていただけると、より快適なシステムを構築できます!
約束します!と、宣言できn…、いや、宣言します!
HCIでDB使うことは怖くない!ついでにDX推進もしましょう!
EPYCでコア集約したIQに、DBに馴染む仮想を載せて、適切なシステム構築をして、
よりコンパクトで快適な環境をつくる。
清く正しく美しく!
そのお手伝いを、私たちインサイトテクノロジーにさせてください。
詳しくは、11月開催の弊社イベントdb tech showcaseで、お伝えします。セッション【F23】 (11/19 16:30-17:15)を用意していますので、お気軽にご参加ください。(スピーカーは私じゃないので、しっかり技術技術したお話をします。ご安心を。)
また、IQについてのウェビナーも準備中です。日程決まり次第、お知らせいたしますので、こちらもご参加いただけますと幸いです。
私からお伝えしたい事は、以上です。
ふわふわと概念的なことをお伝えしましたが、次回からはいよいよ、EPYCプロセッサ検証の経過や
ハードパーティショニングの有用性など、皆さまがご興味もたれているであろう部分を、技術的に
シッカリとお伝えしていきます。
駄文長文、最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。