プライベートオファーを出してみた

第1回AWS Marketplaceに出品してみたはこちらから

先日、AWS Marketplaceに出品した弊社のInsight Database Testng(通称Insight DT)という製品を日系の某大手SIさんにご購入いただきました。その際にプライベートオファーという仕組みを使って販売を行いました。一部AWSの公式の利用手順だけでは把握しきれない点があったので備忘録がてら利用の流れを解説していきたいと思います。

そもそもプライベートオファーとは何ぞや??

名前からなんとなくイメージできる方も多いとは思うのですが、プライベートオファーは特定のAWSユーザー(正確にはアカウント)にのみ、特価をオファーできる仕組みです。通常AWS Marketplaceでは一律の製品価格を決めて全ユーザーがそれをリストプライスとして購入する形になります。しかしそこはシビアなビジネスの世界、、、時にはディスカウントやプロフェッショナルサービスなどの特別条件も商いを成立させるためには必要になってくることでしょう。そこで有効に働くのが、このプライベートオファーという仕組みです。プライベートオファーの仕組みを使えば、特定のユーザーにのみリストプライスと違った価格や購入条件を提示することが可能になります。

プライベートオファー(PO)の出し方

手順はなんとたったの3ステップ!とても簡単です。

  • まずPOをだしたい相手のAWSアカウントのアカウント番号を入手してください
  • Marketplaceポータルをポチポチ操作
  • プライベートオファーの内容を決める

このプライベートオファーの内容を決めるところもう少し詳しく見てみましょう

契約期間(Contract Duration)

1日~3年(1095日)の間で1日刻みで利用期間を設定できます。前回の記事で月額課金モデルだとPOが出せないということを書いたかと思いますが、1ヶ月などの月単位で特価を出したい場合はこちらで30日、60日などの設定をすることで解決します。

有効期限(Offer expiry date)

見積もり有効期限のように、POだすからいつまでに買うかどうか決めてねという締め切りを設けるための設定です。

サブスクリプション終了日(Subscription end date)

この設定が少しややこしいのですが、POではContract Duration(実際の利用期間)終了後も顧客がそのインスタンスを利用し続けた場合のために、自動的に時間課金に課金方式が変わるような設定を持たせることができます。またこの時間課金ですが、いきなりリストプライスの時間単価に戻すのではなく、PO特別の時間単価を一定期間用意することができるようです。それがこのサブスクリプション終了日です。以下、例示してみます。

例(今日(8月1日)に契約した場合)

今日を8月1日とした場合、Contract Durationを61日(8月31日まであるので)で特価を1000USDとします。PO内の時間単価を100USDにします。リストプライスの時間単価は200USDです。そしてサブスクリプション終了日を10月30日に設定すると、9月30日まではEC2の起動時間関係なく、1000USDで使い放題です。しかし10月1日からは100USDの時間課金に切り替わり、さらに11月1日からさらにリストプライスの200USDの時間単価に切り替わるという仕組みです。

プライベートオファーを上手に活用することによって、かなり柔軟な提案ができるようになり、ユーザーの方のニーズにより丁寧に対応できるようになると感じました。

  • 私たちもまだ完全にはプライベートオファーの仕組みを把握していないため、実際のご利用に関しては、ご自身の責任の範囲でお試しください。

ちなみに、以下のリンクがAWSから出ているPOマニュアルです。こちらも是非参照してみてください。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/marketplace/latest/buyerguide/buyer-private-offers.html

関連最新記事

TOP インサイトブログ AWS プライベートオファーを出してみた

Recruit 採用情報

Contact お問い合わせ

  購入済みの製品サポートはこちら