エンジニアが生成AI時代を生き抜くには

生成AIは、今年もIT業界にとどまらず世の中で大きな話題になりました。生成AIって便利だよねという意見の一方で、仕事を奪われてしまうのではないかと考える人も多数いるようです。

ネットで、世の中のさまざまな職業を生成AIに奪われるものと活用していけるもの、そして影響を受けないものの3つに分類した記事がありました。影響を受けないのは職業全体の60%程度だそうです。電話のオペレーターや庶務、人事、一般事務、営業事務などの事務職は生成AIに奪われる職業とされる一方で、我々にも関係が深いシステム設計やプログラマーなどは生成AIを活用していける職業に分類されています。しかし、そのうちの70%以上の職業は自動化が可能なのだとか。確かに生成AIはプログラムも生成してくれますので、IT業界に従事する技術者の役割にも大きな影響がありそうです。もちろん、生成AIが完璧な答えを生成してくれるわけではないので完全に取って代わられることはなさそうですが、その精度は今後数年で大きくレベルが上がることは容易に想像できます。

現状でもソフトウェア作成におけるAIによる自動化が可能な業務が70%もあるというところから考えると、単純にプログラムを作成できるだけでは生成AIに対抗できません。技術者としてのスキルアップを目指すことになりますが、このスキルには、AIを上手に活用するためのスキルが大きな割合を占めることになるでしょう。

定型的・反復的な仕事はAIの得意とする分野ですが、では不得意な分野とはなんでしょうか?生成AIは学習したデータを元に動作していますので、学習されていない「最新の情報」「非公開情報」を必要とする生成は不得意です。しかし、「最新」は今後解消される可能性が高いので、「非公開」が不得意と言ってもいいかもしれません。我々もAIの答えを鵜呑みにせず、非公開情報や最新情報と照らし合わせて活用しなければなりません。元となる情報量は人間では敵いませんので、我々技術者もAIを活用しながら仕事をすることが必須ですね。

ソフトバンクの孫正義氏は、昨年「まだChatGPTを使っていない人は、人生を悔い改めた方がいい」とまで言い切っていましたが、まさに来年には生成AIを使用せずに仕事はできない時代に突入することは間違いありません。今まで自分の知識だけでは解決できなかったことができるようになるのは、技術者としては歓迎すべきことなのでしょう。

弊社で提供しているAI機能搭載製品であるInsight MaskingInsight Catalogは、生成AIの中核を担っている大規模言語モデル(LLM)に弊社独自のファインチューニングを施して、他社との差別化を行っています。LLMにまで手を加えることで、一般にOpenAIやGoogle、Microsoft、Anthropicから提供されているLLMとは異なる専門領域で、使用に耐えうるAIサービスを提供しようと日々開発を進めています。現在のところ、その専門領域において日本語、日本独自の言葉が含まれるところに強みを発揮していますが、今後はグローバルでも通用するLLMエンジンを開発することが目標です。

このような開発に携わってみたい方がいましたら、是非一緒にやりましょう!

募集中の職種は以下よりご覧ください。
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