データベースへの関心はどう変わったのか?~db tech showcase 2024の結果からの考察~

今年のdb tech showcase 2024は無事に会期を終了いたしました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。

私のオープニングセッションでは、スポンサー様への御礼とともに、恒例となった参加者へのデータベースに関するアンケートの結果をご紹介しました。2018年から私のセッションで紹介しているこのアンケート結果は、参加者の皆さまが実際に業務で利用しているデータベースとこれから使ってみたいデータベースについて聞いたものです。

このアンケート結果は、国内外の色々なマーケティング会社が発表している結果とは少し異なっています。しかし、実際にシステムを構築したり運用されたりしているエンジニアの声が反映されていますので、データベーステクノロジーの推移は読み取れるのではないでしょうか。

私が初めてアンケート結果を紹介するようになった2018年のdb tech showcaseでは、トップ4データベースの機能比較・性能比較セッションを企画しました。データベースの性能比較はタブーとされており、ネットで調べてもあまり情報がないという状態でした。ですが、私自身が知りたいことは技術者の皆さまも知りたいはずだと、社内外の懸念の声を押し切って実施しました。果たしてこのセッションは超満員となり、その後も弊社のエンジニアが引き継いで毎年続けてくれています。ただし、性能測定環境を同一にしているとはいえ試験内容により有利不利もありますので、セッション動画および資料の公開はしていません。

今回の私のセッションでは、db tech showcaseのセッションが扱うテクノロジーの推移について言及しました。セッションでは10年前の2014年と今年の比較データをお見せしましたが、このブログ読者の方向けにもっと詳しい2013年からの推移をお見せします。現在使っているデータベースで10年以上トップ4を占めるOracle/SQL Server/PostgreSQL/MySQLを基準にしています。db tech showcaseは毎年セッション数が異なるので、純粋なセッション数ではなくそれぞれのテクノロジーの話が含まれるセッションの割合の推移を表現することにしました。

Oracle/SQL Server/PostgreSQL/MySQLなどの主要データベースに関するセッション数の割合が、徐々に下がっているのがわかります。一方で2014年には0件だったAI・Cloudのセッションが非常に多くなっています。これはデータベースへの関心がAI・Cloudにとって代わられたというわけではありません。さまざまな用途に対応するためにデータベースの種類自体が非常に増えており、結果4大データベース以外のデータベースに関するセッションが増えたのです。実際、データベースセッションは全体の60%を超えています。まだまだデータベースはdb tech showcaseの中心でい続けることと思います。

しかし、近年データベース・データのテクノロジーを語る上でAI・Cloudは切り離せなくなったのも事実です。Cloudは当然ながら、AIについても技術的な知識を習得していく必要がありますね。

db tech showcaseは、IT業界とともに変化を続けています。ビッグデータ・DX・生成AIとバズワードは年々移り変わってきましたが、これからもデータに価値を与えることのできるソリューションを紹介していきたいと思います。

今回残念ながら参加できなかったという方やもう一度見直したいという方向けに、8月中にアーカイブ動画を配信予定です。7月いっぱいアーカイブ動画サイト視聴の事前登録を受け付けていますので、ぜひご登録ください。https://eventregist.com/e/dbts2024

なお、すでにイベントに登録された方には別途アーカイブ動画視聴の案内がありますので、追加で事前登録をしていただく必要はありません。

db tech showcaseは今後も毎年7月に開催しますのでお楽しみに!

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