久しぶりにFI観戦したら昔と全然違った話

先日、F1日本グランプリに行ってきました。私は元々モータースポーツが好きで、サーキットには毎年行っています。しかしF1に関しては1980年代アイルトンセナの時代には熱心に見ていたものの、徐々に二輪のモータースポーツの方に興味が集中してしまったために、10年以上もの間テレビやネット配信を含めほとんど観戦してきませんでした。

今回あるご招待をいただき、パドックまで入れるということで初めてF1観戦をしてきました。

2024年のF1日本グランプリの入場者数は、
練習走行日(金曜日) :5万人
予選日(土曜日) :7万7000人
決勝日(日曜日) :10万2000人
ということで、3日間トータル22万9000人だそうです。

私が欠かさず毎年観戦しているMotoGPという二輪の世界選手権は3日間で7万6000人なので、なんと3倍!もの凄い人数です。

最近は街中でスポーツカーを見かけることが少なくなり、ワンボックス車やSUV車ばかりが走っているように見えていたので、F1というイベントにこのようにたくさんの人がやってくるとは思いませんでした。しかも、年齢層は比較的若かったように思います。(二輪のレースの観戦者は40代以上がメインで、年齢層が非常に高いのです。)

しかし、私がF1をテレビ観戦していた時代とは様変わりしていることを、今回観戦にご招待くださったクラウド会社の方から教えていただきました。

F1カーには1台につき10のカメラと2つのマイクがついており、その映像がリアルタイムで全世界に配信されているそうです。また、F1マシンからは1秒あたり110万個のデータポイントが送信されており、レース開催期間で500TBものデータが、F1のデータセンターのあるイギリスにリアルタイムに送信されているのだそうです。
そしてこれらのデータを元にしたセッティングデータがレース場に送り返されており、それに基づいてマシンセットアップがされているのだとか。もう、昔のような職人技はほぼ存在しないようです。

サーキットにもセンサーが全周にわたって配置されており、ブレーキ・パフォーマンス、コーナー分析、イグジットスピード、ハイブリッド・エネルギーシステム、ラップ比較、タイヤ・パフォーマンスなどのデータが取得されています。これらのデータを分析して、ピット戦略やバトル予測などの計算がクラウドで行われているという、F1の豪快な見た目に反して緻密な世界に変わっていました。

何らかの通信機能がついた車「コネクテッドカー」は一般車両の世界でも普及が進んでいます。2030年には世界で25億台に達し、車1台あたりの月間データ使用量は2022年比で20倍の100GBになる予測だそうです。自動運転車1台あたりのデータトラフィック量は年間280PB(ペタバイト)超となり、1日に換算すると767TBになります。今やクルマはセンサーの塊で、大量のデータが生み出され、利用されています。F1といえばハイパワーのエンジン開発競争のようなイメージでしたが、現代ではデータがより重要になっていることが解りました。

P.S.
F1のスポンサーは、私が若い頃に主流だったたばこメーカーからIT企業やエナジードリンクメーカーなどに入れ替わっていました。特にチャンピオンチームのオラクル・レッドブル・レーシングのメインスポンサーはその名の通りオラクル社(エンジンは、ホンダ)で、サーキットの中は同社のイベントの時以上にオラクルのロゴを纏った人たちで溢れていました。

オラクル・レッドブル・レーシングは、オラクル社がメインスポンサー

フェラーリは、大きくはありませんがAWSのロゴが16箇所も!

マクラーレンは、Google Chrome色のホイール

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