ご長寿番組から考える、変化することの価値と変化しないことの価値とは

『ちびまる子ちゃん』でまるちゃん役で有名な声優のTARAKOさん(63歳)が亡くなりました。私と同年代です。まだまだ活躍されると思っていたので残念です。ご冥福をお祈りいたします。

『ちびまる子ちゃん』のテレビアニメは、最初のシリーズが放送開始したのは1990年1月7日のことです。このシリーズは1992年9月27日まで続き、1995年1月8日から2期目がスタートし、これが現在まで続く長期シリーズとなっています。私も当時まだ幼かった娘たちと一緒に毎週欠かさず見ていましたし、今でも日曜日の夕方は『ちびまる子ちゃん』〜『サザエさん』の流れで見てしまいます。ですので、一方的にではありますが長く親しんだ方がもういないという喪失感は、なかなか埋めがたいものがあります。

ちなみにTARAKOという芸名は、『サザエさん』のタラちゃんのような話し方だったことから友人にそう呼ばれていたことに由来しているそうです。

一方、『サザエさん』の主人公フグ田サザエの声優は加藤みどりさんで、1969年の放送開始から50年以上サザエさんの声を務めています。現在の加藤みどりさんの年齢は、84歳です!自分があと20年以上も仕事を続けていられるかと考えると、凄いの一言です。

確か放送開始時、私はカツオくんよりも年下だったのですが、今や波平さんの年齢をも超えてしまいました。キャラクターたちの年齢は原作やアニメの放送開始当初と変わっておらず、作中では時間が経過しない設定になっています。年齢が変わらないのは、羨ましい。

以下は主要なキャラクターの設定年齢ですが、上でも触れたように現実の時間の流れとは連動していません。

  • サザエさん(磯野サザエ):24歳
  • マスオさん(磯野マスオ、サザエの夫):28歳
  • タラオ(磯野タラオ、サザエとマスオの息子):1歳
  • 波平(磯野波平、サザエの父):54歳
  • フネ(磯野フネ、サザエの母):52歳
  • カツオ(磯野カツオ、サザエの弟):11歳
  • ワカメ(磯野ワカメ、サザエの妹):9歳

アニメの中では、電話もダイヤル式だったりテレビもブラウン管だったりなので、今の子供たちが見ると違和感があるに違いありません。それでも、そういったところを変えることなく番組が続いているのは、古くからの視聴者にとっては嬉しいものです。

ところで、サザエさんは現在放映されている中では最も古いテレビ番組なのではと思っていましたが、調べてみると

  1. NHK紅白歌合戦(放送開始: 1951年)
  2. 日本レコード大賞(放送開始: 1959年)
  3. NHKのど自慢(放送開始: 1952年)

がサザエさんよりも古い番組でした。

とはいえ、紅白歌合戦やレコード大賞の放映は年に1回だけなので、放映回数でいえばサザエさんの方が先輩と言えるかもしれません。のど自慢は意外に高視聴率番組で、視聴率は毎回10%前後らしいのでこちらも凄い番組ですね。

長く愛され続く番組は、内容が変わらないことも大きな要因のような気がします。時代の流れが加速していく中で、変わらないというのは難しいことだと思います。もちろん人々を楽しませる内容あってのことではありますが、変わらずにいてくれることそのものにも価値があるのかもしれません。

私が身を置くIT業界は変化が激しいものです。ですがご長寿番組とは逆に、この変化を楽しんで行くようなメンタルで取り組まないと長く続けていくことができないなと感じています。

今回の画像もAI image generatorで生成したものです。以下の説明文章を使って作成してもらいました。

"アニメの町の風景を描いて、その中で数十年にわたって愛され続けるテレビ番組「サザエさん」と「ちびまる子ちゃん」のような、時間を超えて親しまれる家族向けアニメの雰囲気を表現します。画像の中央には、アニメのキャラクターたちが、世代を超えて集まっている様子を描きます。老若男女さまざまなキャラクターが、楽しく語らい合っているシーンを描きます。背景には、四季を感じさせる樹木や花々があり、時代を越えても変わらない温かいコミュニティの様子を示します。画像全体には、アニメーション特有の鮮やかな色使いと、柔らかい線で描かれたキャラクターたちが特徴です。"

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