花粉症対策の春:AIによる新たな挑戦

2月に入り、暖かい日も増えてきました。季節としては春に向かっていて嬉しい限りです。
それに伴って、私の大好きなゴルフやモータースポーツも本格的にシーズンに入りました。
しかしながら、2月末から3月はスギ花粉の季節でもあります。先日ゴルフに行きましたが、花粉はまだ飛んでいないだろうと高をくくって無防備でプレイをしたところ、涙とくしゃみが止まらなくなりました。ゴルフ場があるところはスギも多いらしく、帰りに車に黄色い粉(花粉)が積もっていたのを見て驚きました。後から知ったのですが、その日は200−300個/cm2という大飛散だったようです。

私の花粉症歴は長くて、発症したのはスギ花粉症というものがニュースなどで報道されるようになる少し前でした。ある時から鼻水が止まらない+目が痒いといった症状が1ヶ月くらい続き、当時はその症状が何によるものかすらわかりませんでした。プログラマーだった頃には、端末室(今では、もうありませんね)にティッシュを1箱抱えて入って、帰る頃には全て使い切るといった具合で大変な思いをしていました。これはスギ花粉症であるとわかってからは、マスクをしたり、洗濯物を外に干さないようにしたり、部屋の窓を雨の日以外は開けないなど、色々な対策を講じて何とか夜もゆっくり眠れるようになりました。

長年花粉症と付き合っていると、薬の進歩も凄いなと感じます。30年位前の花粉症薬は、飲むと身体がだるくなったり喉が渇いたりするなどの副作用がありました。そのため、寝る前には服用できるのですが、昼間は薬なしで我慢するしかありませんでした。当然、仕事の効率も悪くなります。晴れている時はほぼ外に出ることができない辛い1ヶ月を過ごしていました。それが最近の薬は、副作用も少なく症状をしっかりと抑えてくれるようになりました。
近年、病気の診断から創薬まで幅広い医療の分野でもAIが活用されだしているようです。これによって創薬プロセスが改善されたり、成功確率が向上したりといった効果が期待されています。AIを活用することで、人間が行うような推論や問題解決などの時間を大幅に短縮することができるからではないかと思います。これからは、臨床データなども活用されて個人個人に合った治療法や薬が生まれてくることが期待できそうです。しかし、生体データは重要な個人情報でもありますので、医療DXの推進においては個人が特定できない形にデータを加工して活用するなどの工夫が必要となります。

厚生労働省でも、全国医療情報プラットフォームを構築する計画があるようです。しかし、まだまだデータ提供方針や信頼性確保など法制度上の問題も含めて検討を進めている段階です。我々の健康に役立つデータであれば積極的に活用してほしいと思いますが、センシティブなデータの安全性をどう確保するかといった課題を解決するまではもう少し時間がかかるのかもしれません。インサイトテクノロジーで提供しているマスキングソリューションは、このようなニーズにも応える製品ですので、そういった場での活躍も是非期待してください!

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