最近は、ChatGPTを始めとするAIが話題です。「AI=人工知能」とすると、脳の働きを再現することが究極のAIの形なのかなと思ったりします。現在のAIは、ネット上のあらゆる情報をインプットとして判断していることが多いと思いますが、いわゆるディープラーニングではAIが自発的に学習して判断するので、人間の脳の働きに近づいていくことになるのではないでしょうか。
先日、ネットで気になる記事を見ました。「脳は、いくつになっても成長する」という内容です。その記事では、脳は50代以降も成長するとありましたが、私は60代となっていますので、物忘れや人の名前がいきなり出てこないなど気になることが多々増えました。やはり、脳細胞は、20歳前後から減少していくそうです。
私も毎年人間ドックで脳のMRI検査を受けていますが、医師面談では、年齢相当の脳の萎縮なので心配しないでくださいと言われました・・・萎縮しているのかとがっくり来ました。
その記事では、脳の働きについての解説もあります。脳細胞は減少していきますが、脳の成長は、脳細胞の数ではなく細胞同士を繋ぐネットワークと関連し、これは30歳前後で完成するそうです。それ以降は、脳を上手く使えていないとネットワークが発達せず、脳の機能は低下していくそうです。
若いときは、単純な記憶が得意ですが、脳が完成してからは、多様な経験や情報を結び付けることで記憶を定着させます。確かに単純に人の顔だけではなく、その人と一緒に行った経験(仕事や飲食、ゴルフ)といったものと結び付いていると忘れません。実際にそのような経験をしていないと単純な記憶になって、年齢を重ねて忘れてしまうことが多くなるのは脳科学的にも証明されているようです。やはり記憶を忘れないためには複数の情報を結び付けることが重要なのですね。
脳内科医の加藤俊徳さんが脳の働きを以下の8つに区分して解説しています。
・視覚系(目で見る)
・理解系(物事や言葉を理解)
・聴覚系(耳で聞く)
・伝達系(話す・伝える)
・記憶系(覚える・思い出す)
・思考系(思考・判断・意欲)
・感情系(喜怒哀楽を表現)
・運動系(身体を動かす)
https://www.nonogakko.com/brain/noubanchi/
これらをそれぞれ使い、ムラ無く刺激することで脳を成長させることができるそうです。
そのため、慣れた仕事方法に拘ることなどは、偏った脳の使い方となってしまうので、脳の働きが低下してしまいます。これらをバランス良く使うためには、仕事も趣味も好奇心を持って人とコミュニケーションをすることだと思います。私は、音楽鑑賞・ゴルフ・競馬・外食などなどかなり趣味が多いのでバランス良く脳を使用できている方かなと思います。
コロナ禍も明けてきましたので、これからも好奇心を持っていろいろな方々とコミュニケーションを続けていきたいと思います。
脳の働きはAIにも関係が深くて興味深いですが、劣化しないコンピュータに負けないため何かできるかを考えてみたいですね。