「IT技術」を輸出したい

日本のデジタル赤字は、4.7兆円になったそうです。
この中でもデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する「通信・コンピュータ・情報サービス」の赤字は、1.6兆円になっています。これは、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformといったクラウドサービスの利用によって発生しているものが大きいようです。実際に海外のクラウドサービスが普及した10年前くらいから急激に赤字幅が大きくなっています。2,000億〜4,000億の赤字で20年近く推移していましたが、パブリッククラウドの普及で一気に1兆円以上の赤字が増えたことになりました。

最近、グローバルでは、GAFAM(IT企業の雄である5社のGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftの頭文字を取った呼び名)が人員を削減し始めていますが、デジタル庁が選定した日本のシステムを担うクラウドもAmazon Web Services/Microsoft Azure/Google Cloud Platform/Oracle Cloudといった海外製品だけになっています。そのためこれから先もデジタル赤字の傾向は続いてしまうかもしれません。個人的には、日本を支えるITサービスが海外のクラウド上に構築されてしまうのは危機感を感じています。db tech showcaseで対談させて頂いたデジタル庁の早瀬さんからも、国内のITサービスを使えるようにしていきたいという発言がありました。国に選定されるようなサービスを我々が提供することが先決ですね。

残念ながら、日本のIT企業が情報サービスを輸出しているという話はほとんど聞きません。日本のSaaS企業は、日本独自の会計サービスや名刺管理などのサービスが多いものの、海外でも通用するようなサービスは非常に少ないと言わざるを得ません。インサイトテクノロジーが開発しているソフトウェアサービスは、海外でも使っていただけるサービスになっていると自負しています。まだまだ、日本国内でもこれからサービスを展開していくフェーズではありますが、グローバルで使っていただけるサービスに育てて行きたいと考えています。輸入するばかりではなく、輸出したいというのが我々の夢であり、目標です。

本年度も今月で終了し、4月から2023年度が始まります。22年度には、弊社新開発製品のInsight Governorをリリースすることができました。23年度には、大きく成長させたいと考えておりますので、皆様宜しくお願い致します。




出典:国際収支の推移(財務省)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/balance_of_payments/bpnet.htm

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