今回は、少し仕事から離れて趣味のバイクの話をします。
私はいわゆるリターンライダーで、4年ほど前「35年振り!」に250ccのHonda VTRというバイクを中古で購入しました。先日、バイクの点検を待つ2時間くらいの間に、店内を見回っていると、検討していた400ccがあり、即決!
250ccしか乗ってこなかったので、400ccの重さ(192kg)とパワー(約250ccの1.8倍)が少し心配でした。しかし、実際に乗ってみるとライディングはパワーがあるものの、重量は軽く感じるため、高速道路では圧倒的に安定していて安全です。
妻からは、「転けるな」という厳命が下っているので、慎重にバイクライフを楽しむようにしています。
話は変わりますが、
趣味でバイクに乗っていることもあり、2輪のレースも好きで、現在MotoGPと呼ばれている2輪の世界選手権を40年以上全て見ています。バイクは日本メーカーが世界的にも大きなシェアを占めており、MotoGPにもホンダ、ヤマハ、スズキなどが現在参戦しています。ここ10年くらいは、Ducatiやapliria、KTMといったメーカーも参加して大変盛り上がっています。
最高峰のMotoGPというカテゴリーは、1000ccで157kgの車体に240馬力で、最高速は350キロを超えています。良くF1などとも比較されますが、加速・最高速はMotoGPが勝っていますが、サーキットのラップタイムは圧倒的にF1が勝っています。これは、単純に言うとタイヤが4つと2つの差でグリップ力が違うため、コーナリングスピードに大きな差があるためです。時速300キロ以上の乗り物に身体丸出しで乗っているMotoGPライダーは、本当に凄いですね。メーカーは日本が多いのですが、MotoGPはヨーロッパ(特にイタリア、スペイン)ではサッカーと並ぶくらい人気が高く、しかも日本人ライダーの名前の認知度は日本よりもヨーロッパ圏の方が圧倒的に高いのです。
このように盛り上がっているMotoGPですが、先月、突然スズキがMotoGPレースから撤退するというリリースがありました。スペイン人2名がスズキに乗っていることもあるため、特にスペインでは大騒ぎになっていました。日本ではほとんど報道もされていませんが・・・
スズキのマシンは成績も良く、このタイミングで撤退したのは、残念極まりないと感じます。撤退にはコロナ禍を発端とした景気の悪化と、車業界同様にガソリンエンジンから電動モーターへの投資シフトが大きく関係しているようです。F1からホンダが撤退したのも昨年ですが、同様の理由からです。時代の流れとはいえ本当に寂しく感じますね。
若者のクルマ離れが進み、免許取得率は30代では90%を超えていますが、25〜30歳では90%を切り、20〜24歳では80%を切りました。さらに残念ながら、バイク(自動2輪)の免許取得者は、全免許保有者の0.2%しかいません。バイクは、移動手段であるとともに運転することが楽しい乗り物なので、是非若い人たちにも楽しんで欲しいと思います。