鳴かなくなったPC

皆さん、最近PCから音を出していますか?
私がこの仕事を始めた頃は、PCから音楽が流れるなんていうことはなく、ビープ音と呼ばれる「ピッ」や「ピー」という音が出るくらいでした。
しかし、Microsoft Windowsが主流となり、PCにサウンドボードで音楽を流せるようになると、Windowsの起動音が朝多くの人のPCから流れるようになりました。「うるさいなぁ」と思っていた人も多かったのではないでしょうか?
しかし、最近起動音を聞かなくなりましたよね?マナーが向上したのでしょうか?
いいえ、実はWindows8から起動音が無くなりました。PCから音楽を流すことが当たり前になったので、珍しくなくなって消滅したのかもしれません。

2020年1月14日には、Windows 7のサポートが終了となりました。
とうとう、起動音の歴史は閉じてしまったのです。しかし、Windows10でも設定すれば起動音(Windows7と同じ音)を鳴らすことは可能です。

このWindowsの起動音は誰が創ったかご存じでしょうか?
作曲者は、

Windows 95: Brian Eno
Windows 98: Ken Kato
Windows XP: Bill Brown, Tom Ozanich
Windows Vista/7: Robert Fripp

です。
以下のサイトで聴くことができます。
https://www.winhistory.de/more/winstart/winstart_en.htm

Brian EnoやRobert Frippに反応した人は、40代後半以上のロック(プログレ)マニアですね!知ってる人は、知っている?!超有名ミュージシャンです。
私はBrian Eno(Roxy Music)、Robert Fripp(King Crimson)の大ファンで、このふたりのレコード/CDは50枚以上保有しています。今でも捨てていません。
得にKing Crimsonは一番好きなバンドで、Brian Enoの環境音楽(静かな音楽)も大好きです。

Ambient 1: Music for Airports by Brian Eno
Ambient 2: The Plateaux of Mirror by Brian Eno/harold Budd

は、今でも高い頻度で会社で聴いています。様々な音楽配信サービスで聴くことができるので、是非聴いてみてください。集中して仕事ができます。

Ken Katoも気になりませんか?
日本人です。Ken Katoの起動音が世界中で流れていたので、昨今よく使われる「再生回数」だったら当然数億/日は超えていたのではないかと思います。
このWindows 98の起動音ですが、是非リンクを辿って聴いてみて欲しいのですが
何とも未来的なサウンドですよね!

この起動音は、当時Microsoftの社員だったKen Katoによって創られたものだそうです。当時、彼は著名なミュージシャンではなかったのですが、メタルギアソリッドシリーズをはじめ、数多くの名作ゲームのサウンドを手掛けるサウンドデザイナーとして知られています。
凄いですよね。Ken KatoはFlight Simulatorという航空機シュミレーションゲームソフトの航空機の音の録音や編集も担当されていたそうです。

若い方々にはわからないかもしれませんが、Microsoftが新旧のロックミュージシャンの音源を使っているのは面白いですね。

しかし!!
私は、3年ほど前からMacBookに乗り換えてしまいましたので、仕事のメインはMacになっています。Macは、iPhone、iWatch、AirPods、iPadとデータが連携されているので、iWatchをしていると、MacBookは認証が省略されたり、通勤中iPhoneで聴いていた音楽もそのままMacBookで継続出来たり、色々と便利です。いろんなデータは取られていると思いますが…。それらのデータをきちんと役立つ形で見せてくれるのは素晴らしいです。この年齢になって新しいツールを使うのは大変ですが、常に新しいものに触れることはこの業界では必須です。新しいもの、新しいサービスが出たら使ってみる気持ちだけは忘れないようにしたいものです。

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